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白木山
【しらきやま】


広島市北東部,安佐北区白木町地区にある山。標高889.8m。市内で第2の高峰。地形学的には賀茂台地上に北東・南西方向に走る高度700~900mの白木山塊の最高峰。山体の大部は高田流紋岩よりなるが西山麓の一部に黒雲母花崗岩が分布する。「芸藩通志」には白渋山の別名も見える。名は,山頂一帯に中国クマザサが繁茂し,遠くから望むとその葉が白く光り雪が降ったように見えることに由来するか。広い原野の山頂からの展望に優れ,県内のおもな山がほとんど望める。また,雲海もみられ登山やハイキングの適地として親しまれている。サル,イノシシ,シカなども生息していたことが知られているが,最近,西麓にある三入から頂上近くまで自動車道が建設されたり,天然林の多くが伐採されて人工林に変わるなどしだいに変わりつつある。芸備線白木山駅から登山道がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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