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白滝山
【しらたきやま】


県北東部,比婆郡東城町北西部にある山。標高1,053m。北方の道後山(1,268.9m)から南に延びる山塊に含まれ,南の飯山(1,009m)と一体となる。南北に長い山頂は2つの岩峰をもち,急斜面をなす東側斜面下には広い浸食緩斜面が発達して小奴可(おぬか)に平野が展開する。一方,西側斜面は緩やかな起伏と深い谷が複雑に交錯し,平地はない。西側は比婆郡西城町。瀬戸内海に注ぐ高梁川水系と日本海に注ぐ江の川(ごうのがわ)水系の分水嶺をなす。山頂から西側には蛇紋岩を含む橄欖岩が,東斜面には花崗岩が分布する。南側の岩峰付近に大仙さんと呼ばれる石造の祠があり,昭和45年頃までは夏祭りが行われていた。東方の多飯ケ辻(おおいがつじ)山と同じ牛馬神を祀る行事であった。北側の岩峰が1,053mの標高点の地でテレビ中継塔が建設され,飯山南部から林道が通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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