100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

城山
【しろやま】


佐伯郡大野町にある山。宮島の対岸,国鉄山陽本線大野浦駅の北約1kmに位置する。標高265.6m。黒雲母花崗岩よりなる小山塊。中世の山城である門山城の跡で,山頂付近には多くの巨岩が散在する。そのうちの1つ,畳ほどの大きさで,表面にくぼみがある岩は馬のたらいと呼ばれ,この中の水を飲みほすと雨が降るという伝説がある。また,南山腹を流れる塩屋川上流付近は厳島合戦の古戦場で,今も春の1日血が流れるという伝説が残る。北東山麓には妹背ノ滝(いもせのたき)または夫婦滝と呼ばれる30mと50mの滝があり名所の1つ。滝の上流にはダムが建設され,その貯水池付近はレクリエーション施設が整備されている。また,滝の下流には宮島の御鳥喰神事に縁の深かった大頭神社が明治初期に移されている。なお,山腹には山陽新幹線の大野浦トンネルが通過する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189349