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神石高原
【じんせきこうげん】


神石郡の油木町・豊松村・三和(さんわ)町・神石町,比婆郡の東城町,甲奴(こうぬ)郡の上下町・総領町の3郡7町村にまたがる広大な高原。壱王山・鷹志風呂山・星居山など流紋岩の標高600~800mの山を中央に,帝釈台地・油木高原・三和高原・甲奴高原・庄原高原が取り巻く。帝釈台地は標高500~600mの石灰岩地域に発達し,油木高原は500~600mの平坦面と仙養山・高鉾山の玄武岩台地,米見山・竜王山などの玄武岩鐘や天田川沿いには堂面洞穴,毘沙門洞穴の鍾乳洞が発達する。三和高原にはやはり500~600mの平坦面や蛇円山(546m)の堅牢残丘,小田川には山野峡・竜頭峡がある。甲奴高原は400~600mとやや低くなり三次(みよし)盆地と隣り合う。庄原高原は西城川を挟んで500mの流紋岩地域に平坦面が発達する。高原上では畜産,コンニャク・タバコ栽培が盛んで,特に神石牛の肥育で知られる。帝釈峡は比婆道後帝釈国立公園,山野峡は県立自然公園,矢野には国天然記念物の岩海がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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