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頭士山
【ずしやま】


世羅郡世羅町安田口と甲奴(こうぬ)郡甲奴町宇賀の境界にそびえる山。標高648m。吉備高原面といわれる標高約500mの浸食平坦面上にのる玄武岩床。「芸藩通志」に「亀石宇賀にあり」と見えるのは玄武岩の柱状節理による亀甲状の石のこと。頂上には2段の広い平坦面があり,城址を思わせる。北側の麓の集落には櫓町と呼ばれる地名や,塔の丘と呼ばれる小高い山があることなどから,平素は農耕に従事していていったん事があると山頂の城にたてこもったのではないかと「甲奴郷土誌」では推察している。山頂からの眺望はよく,また,北西麓には名勝宇賀ノ滝があり,自然に恵まれているので,環境保全地区に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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