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岳山
【だけやま】


広島市北西部,安佐南区沼田町阿戸にある山。北東方向の断層が北西麓(吉山川)にあり,南西の窓ケ山に尾根を延ばす。花崗岩の山は深層風化が進み,山頂まで深い谷が入り組み,山麓は丘陵と緩斜面が広がる。山全体がアカマツに覆われ,佐伯郡の広島湾岸の山頂のような岩峰や巨岩の露呈は見られない。北側斜面は安佐北区安佐町地区に属し,その山麓の丘陵は大規模な宅地化が進行中。山名は,古老によると山頂北西側に岳ノ城という山城があったことにちなむ。城跡の平坦地とされる所も,数次にわたる植林によって埋もれてしまった。「芸藩通志」は武田氏一族の武田弾正の居所という。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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