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田房山
【たばさやま】


東広島市のほぼ中央,八本松町篠と八本松町米満の境にある花崗岩の山。標高403m。西条盆地との比高はわずかに160mしかないなだらかな山で,寺家・米満・正力・篠の入会山であったが,隣り合った造賀村大久保山との間に入会権をめぐって安政6年から明治まで紛糾した論山。南麓には国立広島療養所,北麓の田房には銅鉱床があり,かつて田房では製錬が行われた。製錬所跡や,地名に金口谷・吹きガ谷・鋳垣内が残る。田房にはこのほかに八本松の工業・農業・水道用水源として建設された田房ダム(貯水量12万7,000m(^3))がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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