長者山
【ちょうじゃやま】

広島市の東部，安芸区瀬野川町と安佐北区狩留家町にまたがる北東に長い山。標高571m。高陽・志和・瀬野川町一帯の眺望が良く，南斜面は比高250mもの急斜地で花崗岩の露岩が多く，崩壊地も目立つ。麓には県道が通り，榎ノ山峠（300m）を越えて志和に至る。峠の近くには長者屋敷と呼ばれる遺構があり，上段12坪，下段８坪の平地や，少し下ったところに長者門と伝える左右とも高さ1.2mの大石でできた門が残り，滝の宮と伝承される。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7189768