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槌山
【つちやま】


県のほぼ中央,西条盆地西端の東広島市八本松町吉川にある山。標高489m。比高270mの独立峰で,南斜面は花崗岩の岩肌が露出し,みるからに険しい。「国郡志書出帳」には桜ケ岳とあり,南北朝期にはすでに城があったらしい。尼子氏の攻撃によって陥落した鏡山城にかわって大内氏は天文年間の初めに熊野盆地の支配も兼ねて東7kmにある鏡山からここに城を移した。しかし陶晴賢の命により槌山城を天文20年に毛利氏が攻撃し,城にあった菅田宣真は敗退した。山頂には本丸や二の丸などの郭や空堀・石垣が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189800