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天狗城山
【てんぐじょうやま】


大天狗城山ともいう。呉市天応町の北西端で,北の安芸郡坂町との境界近くにある山。標高は293.4m。ピラミッド状の山容をなし,黒雲母花崗岩よりなる。標高100m以上は急傾斜をなし,特に海岸の南西山腹には露岩が多く,この山を特色づけている。「呉市史」第2巻には城主不明の中世城址として記されている。中世に矢野を中心に勢力をもっていた野間氏の砦の1つと考える人もいる。「芸藩通志」には城址として天狗城の名がみえる。山頂からの展望がよく,岩や松が楽しめる登山コースとして知られている。南麓には大屋川がつくる小デルタがある。このデルタの一角にありかつて島であった小丘にある田中神社の社叢およびフジノキは市天然記念物。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189852