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天上山
【てんじょうざん】


山県郡筒賀村と佐伯郡湯来町の境にある山。標高972.6m。太田川の支流水内(みのち)川と筒賀川に挟まれて南西から北東に連なる山稜の一峰。谷の入り組んだ険しい地形をなし,この山に源を発する三谷川上流の竜頭峡をはじめ中腹の至る所に絶壁や滝をみせる。北側斜面は杉の産地として知られた筒賀村の村有林でスギ・ヒノキの人工林が広がる。山の南西6kmには湯来と筒賀を結ぶ猪股(いのまた)峠がある。「都志見往来日記」に「巌高くそびえ,その間道絶えたるに木を架して通路とす,その下谷深く,喬木生い茂りて流水の音かすかに聞ゆ」と険阻な峠道の様子を記す。現在は県道が通る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189855