100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

土岐城山
【ときしろやま】


安芸郡熊野町熊野盆地の北部にある小山塊。山頂に標高418.6mを示す三角点がある。北東~南西方向に延びる山塊は黒雲母花崗岩よりなり,全体としてなだらかな山容をなす。尾根部には露岩が散在し,山麓は緩斜面で湖成層と考えられる洪積世の砂礫層がみられる。「芸藩通志」の村図には古城跡土岐山と記され,城址の項には「此城山の麓に,別に四貫分とよぶ地あり,土岐の外城なるべし」とある。城主は不明。山頂に城跡展望台があり,筆の町熊野町の全景が見渡せる手軽なハイキングコースとして知られる。熊野町は広島市と呉市の中間に位置することから最近宅地化が急速に進むが,山麓でもしだいに宅地が増加している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189908