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日浦山
【ひのうらやま】


日裡山とも書く。「陰徳太平記」には火持山とある。広島市の東,安芸郡海田町にある山。標高345.9m。海田湾に臨み,瀬野川の谷の出口に当たり,旧山陽道をはじめ現在でも交通の要衝にあることから,山頂に鳥籠山城の属城である阿曽沼豊後隆郷の城が承久年間に置かれた。南斜面には花崗岩の露岩が多く,頂上近くに「殿がたけ」という大岩があり,隆郷自刃の刀が岩の中に収められているという伝承が残っている。南麓には海田市の市街地が広がり,山の中を山陽新幹線トンネルや太田川東部工業用水の導水管が貫いている。広島湾一帯の見晴しが良く,中国自然歩道の建設が進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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