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二ケ城山
【ふたつがじょうざん】


広島市安佐北区と東区の境にある山。かつての矢口・岩上(以上安佐北区)・馬木(東区)の3大字の境をなす。標高483.2m。全域が花崗岩質岩石で占められ,山腹には急傾斜の岩場や崩壊地が多い。山地北西縁の標高150m以下の部分には,山麓緩斜面が広く発達し,その大部分は諸木・岩上・矢口等の諸川によって開析され丘陵化し,住宅地としての開発が著しい。土地は強度の表面浸食のためやせ,特に尾根や中腹の凸形斜面では,アカマツのせき悪林が広く分布。史跡に豆ケ城という古城や赤金岩がある。江戸期においては,二ツ城山と呼ばれ,留山として藩の直接的管理下にあったが,矢口村の山麓部は,矢口・小田・東野・中筋の4か村の入会草山となり,野山として利用されていた。現在は国有林。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190719