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風土記の丘
【ふどきのおか】


三次(みよし)市街の南東にある丘陵。広さ約29ha。馬洗川支流の美波羅川が洗う丘陵地帯である三次市高杉にある浄楽寺七ツ塚古墳群を中心とする。三次盆地には,県下の古墳の3分の1に当たる約3,000基が集中する。七つ塚古墳群は長径35mの前方後円墳をはじめとして54基を有し,北に隣接する浄楽寺古墳群は,珍しい帆立貝式の前方後円墳1基,最大長径45mで高さ6mの円墳を含む118基を有する。5世紀~6世紀の築造とされる。中国地方における群集墳の典型をなすので,ともに,昭和47年に国史跡に指定され,県は,古墳群を遊歩道で結ぶ中心に資料館を設置し,古墳の保存ならびに勉学の便をはかる目的で,広島県みよし風土記の丘建設を進めている。風土記の丘を含む面積160.5haの丘陵は,風土記の丘緑地環境保全地域にも指定されている。アカマツ林が広がる丘陵地帯には,古墳群に関連する住居跡・窯跡などの歴史的・文化的資産が散在し,良好な環境が保たれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190737