100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

細島
【ほそじま】


因島の北西方にある島。因島市重井町に所属。面積0.76km(^2),人口116(昭和50年)。島の南西岸に重井に対面して細の集落があり,重井の東浜から自動車を1~2台載せる程度の市営のフェリーが通い,通学・通勤に便を提供している。標高43.5mの三角点がある程度の花崗岩からなる丘陵性の島で,降雨も少なく,蚊取線香の原料になる除虫菊や野菜がつくられる。明治19年和歌山県の上山英一郎によってもたらされた除虫菊が,向島から因島一帯に広がり,ドイツの合成化学殺虫剤の進出や,戦争による中断などの消長を繰り返すなかで,蚊取線香用としての根強い需要があったが,現在ではその花畑を観光用に残す程度。なお18世紀前半に当該地域へのサツマイモの導入があった。重井から北へ海岸まわりの道路の途中に細口があり,その西沖合いの小細島(通称コボソ),その沖合いに細島,その北西に細ノ洲があって,「細」の字が付く島名・地名が1列に並ぶ。全島が離島振興対策実施地域。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190837