100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

森山
【もりやま】


安芸郡坂町北西部,国鉄坂駅西の典型的陸繋島にある山。山頂に標高152.3mの三角点がある。黒雲母花崗岩よりなる山塊で,砂州によって陸地とつながる。この砂州上には坂横浜の町が広がる。「芸藩通志」にその名がみえ,村図には「建森山」とあり,藩有林。昭和49年,海田湾開発計画の一環として,北西麓と対岸の広島市南区仁保4丁目を結ぶ広島大橋と,トンネルが西山麓から南山麓にかけて建設され,広島呉有料道路の一部として国道31号とつながり,広島~呉間の交通時間の短縮,交通渋滞緩和の役割を果たしている。さらに,東山麓沖では海面埋立てが進み,中小企業団地や工業用地を計画。これらの動きに対しては地元民から批判の声もある。南山麓の坂横浜は古い漁港で,明治期には朝鮮方面まで出漁する者もいた。西山麓に三菱ドックがあり,その沖の海面ではカキの養殖が行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7191274