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八千代滝
【やちよだき】


双三郡布野村下布野にある滝。同郡作木村境に広がる標高500mの小起伏面を削る布野川の支流大谷の谷頭に懸かる。地質は白亜紀の灰白色流紋岩。2段の滝で,下の滝が雄大である。豊かな水量は四季の別がない。約30mを途中二手に分かれながら一気に落下する様は男性的である。直下の砂防ダムまで大谷沿いに林道があったが,今は至る所で崩壊し,雑草に埋もれ,訪れる人もない。滝に至る沢の両側に迫る急崖から,白糸のような懸谷が幾筋も飛沫をあげ,深い緑が続いている。滝に近付くにつれ小起伏面の視界が開ける。地元では観光開発を強く要望している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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