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八幡高原
【やわたこうげん】


県西北端,島根県境に近い高原。標高730~850m。標高1,000m級の臥竜山・掛頭山・大佐山・高岳に囲まれた石英斑岩からなる南北8km,東西4kmの高原は,年平均気温が10℃で臨海部より5℃も低く,雨量は県最高の2,700mmに達する。夏は涼しく,冬は多雪で付近にスキー場も多い。かつては泥炭の堆積する湿原が広く,水田化された今日でも湿原が点在し,県天然記念物のカキツバタが6月下旬に花を咲かせる。コナラの林では牧畜も盛ん。西中国山地国定公園の中にあって避暑や春の新緑,秋の紅葉を楽しむ観光客が増えている。高原を流れる八幡川に昭和32年に樽床ダムが建設され,聖湖ができた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7191438