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竜頭峡
【りゅうずきょう】


山県郡筒賀村にある峡谷。佐伯郡湯来町との町境にある天上山に源を発する三谷川の下刻作用によって形成された。延長2km。峡谷には追森と名付けられた巌壁をはじめとして絶壁が多く,上流部には「都志見往来日記」に「その高きこと銀河より落ちるが如し」と形容された竜頭滝や犬戻りの滝などがある。竜頭滝は落差約40m。上下2段に分かれていることから二段滝ともいう。「芸藩通志」はこの滝名の由来について「岩の形竜頭の澗に臨が如きを以て称す」と述べている。峡谷に沿ってシャクナゲが自生し,樹齢数百年に及ぶスギ・ヒノキ・モミなどの針葉樹,その他の広葉樹の天然林があり,流域30haが自然環境保全地域に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7191570