相島
【あいしま】

萩市相島に属し，浜崎港の北西約14kmの日本海に浮かぶ島。面積1.72km(^2)。玄武岩からなる。浜崎港と相島港の間に１日２便の定期船が就航。萩沖合いの日本海に散在する六島(ろくとう)諸島の１島で，ほかの５島とは異なって起伏に富み，島のほぼ中央に157.1mの大山がそびえ，これを巡って溶岩流台地が広がり，３か所の凹地がある。島の周囲はほとんど海食崖（最高70m）が巡り，特に北岸～西岸は海食岩柱や海食洞門，海食洞などが連続し，赤色溶岩や集塊岩からなる蠣磯，通ケ鼻，女柱，男柱などの奇景が展開する。相島海岸は北長門海岸国定公園の一部をなす。集落は大山の南斜面中腹にあり，全島はよく耕地化されているが，水に恵まれず水田はない。かつては除虫菊，現在は夏ミカン・葉タバコ・スイカ・甘藷など果樹・畑作が中心。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7191632