牛島
【うしま】

光市牛島に属し，室積漁港の南東約６kmの周防(すおう)灘に浮かぶ島。面積1.99km(^2)。同漁港～牛島漁港間を約30分で結ぶ１日３往復の定期船がある。地質は領家変成帯の黒雲母縞状片麻岩からなり，やや起伏の大きい丘陵性の島で，最高点は大佐古山の154.6m。海岸部はほとんど急斜面や海食崖となり，北岸のわずかな平地に集落が立地する。古代の採銅地として知られ，近世以降漁業が盛んに行われた。島の周辺は好釣場として知られ，遊漁者も多くなった。海附岬や平茂岬付近に野生化したモクゲンジの樹が約100株程見られる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7191994