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馬島
【うましま】


熊毛郡田布施(たぶせ)町馬島に属し,平生(ひらお)湾口にある島。面積0.69km(^2)。平生湾口の尾津港から南東へ約2kmの馬島港まで,1日6往復の町営定期船がある。地質は領家変成帯の片麻状花崗閃緑岩からなり,低い丘陵性の地形をなし,2つの小島が砂州の発達によって1島となったもの。東方の刎島も干潮時には陸繋砂州でつながる。最高点は109.5m。熊毛半島側の北東岸はわずかながら砂浜海岸となり,ここに集落が立地する。島名の由来については,「延喜式」諸国馬牛牧に記される周防(すおう)国竈合馬牧の1島を馬島とする説がある(地名淵鑑)。かつての大浦浜塩田の跡地はクルマエビの養殖場として利用され,年6tの水揚げがある。沿岸漁業はカレイ・イカ・ナマコなど,年85tの漁獲高がある。すぐれた瀬戸内海の景観に恵まれ,春の潮干狩り,夏の海水浴場やキャンプ,チヌやキスなどの磯釣りなど観光客が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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