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大島
【おおしま】


萩市大島に属し,大井の北西3.5kmの日本海に浮かぶ島。面積3.09km(^2)。1日4往復の定期船の出ている浜崎港からは北東へ約10kmの海上にある。玄武岩島からなる六島(ろくとう)諸島の主島。標高100m前後の平坦な台地状の島で,最高点は112.6m。大部分が高い海食崖で囲まれるが,南側に砂州状の低地があり,ここに集落が立地する。大島の開発は,伝承によれば平家落人の伝説をもつ,七名と呼ばれる長岡・刀禰・池部・国光・吉光・豊田・貞光の旧家によるという。東南端にある丸山(56m)の南・北側の低地に水田があり,台地面は耕地化が進み,黒松の防風林を巡らし,主に葉タバコ,タマネギなどが栽培され,漁獲はブリ,アジ,サバが多い。また,北長門海岸国定公園の一部で,北端には海食岩柱の松島や巨大な海食洞群の一番穴・二番穴など,西岸には海食洞門の大釜小釜などが見られる。変化に富む海岸は磯釣りにも適し,遊漁客のほか海水浴やキャンプなど夏の観光地として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7192129