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兼清穴
【かねきよあな】


美祢(みね)郡秋芳(しゆうほう)町別府にある石灰洞。西秋吉台の北部,三ケ台山麓の標高103mで芹田ポリエに向かって開口する。北側を湯ノ上川が流れ,洞口には水神を祀る祠がある。洞内の多くの名所は,昭和38年国体で山岳競技の一部に組み込まれたとき名付けられた。洞口径は5mと2m。測線延長約300m。洞口から南西方向に約30m進み,そこから「ガロア坂」を経て西へ約55mで最初の広間に達する。この間幅5m,高さ1mの水平洞・水平天井が続き,洞壁には標高104mにノッチが見られ,洞床には溝が蛇行して水流の跡を示す。広間は30mと25mの長方形をなし,天井高は2~5m。広間の入口付近と南側に支洞がある。広間の西側から標高109mにノッチがある通路を北西に25m,さらにプールのある「奥の細道」を南へ約25m進むと中間の広間に至る。15m四方の広間の北側には方解石の結晶で美しい支洞があり,その西側約20mで最奥部の広間に出る。広さは20mと25mで,大きな落石のためいくつかの部屋に分かれて迷路を形成する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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