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観音洞
【かんのんどう】


青海(おうみ)島の西北部,長門(ながと)市仙崎にある海食洞。北長門海岸国定公園の西南部に位置する。青海島の最高峰高山(標高319.9m)の北麓が沈水する岬の先端にある海食貫通洞で,長さ約30m,高さ約9m,入口の幅8m。観光船が通り抜ける。洞の中間左側上方に長さ50cmの観音像に似た岩があり,船頭は脱帽して操船したと伝えられる。洞を出た東側海上には,鉢巻きをした形の男性観音(かぶと岩・雲竜台ともいう)がある。観音洞を出た東側約10mの所にも,貫通洞の太鼓洞がある。太鼓洞の幅は約2mと狭く,奥行き15m,高さ約6mあり,観音洞と合わせると長さは54mに達する。長門市仙崎港から観光船でほぼ30分。大正15年,青海島海岸一帯が国名勝および天然記念物として指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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