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周南
【しゅうなん】


県南部,旧周防(すおう)国南部の地域名。範囲は時と場合により広狭があるが,一般に周南4市というように徳山を中心に新南陽・下松(くだまつ)・光の4市がその中心的範囲と考えられる。徳山湾・笠戸湾に臨み,沿岸部は下松・徳山・富田・福川の塩田地帯として有名で,大正期以降は塩田と地先が化学工業,機械・車両・製鋼の工場地帯となった。昭和30年以降,徳山・新南陽では石油化学コンビナートを形成し,工業用水用の菅野ダム,エネルギー資源として下松の火力発電所などの建設が進んだ。昭和39年周南工業整備特別地域が指定され,周南4市のほか,東は柳井(やない)市から熊毛郡の平生(ひらお)町・田布施(たぶせ)町・大和町・熊毛町,西は防府(ほうふ)市,北は都濃(つの)郡鹿野(かの)町・佐波(さば)郡徳地町までを含む。地形名称の周南丘陵は,主として島田川・由宇(ゆう)川流域の残丘性の山地を呼んでいる。最近コミューター航空の必要性が叫ばれ,周南広域圏を対象にこの問題を検討しようとしている。この周南広域圏は,周南4市と鹿野・大和・熊毛・田布施の4町から成る。また,周南地区広域市町村圏振興整備協議会も同じ4市4町で構成され,従来の臨海型産業からハイテクなど技術集約型産業へ転換する必要が論議されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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