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只ノ浜
【ただのはま】


長門市北西部,深川(ふかわ)湾の南岸に当たる砂浜海岸。長さ約1.5km。「注進案」には「多々浜」と記され,現在は小字名に残る。戦前発行の海図にも「多々浜」と見え,現在の「只ノ浜」は戦後に改訂されたものと思われる。北長門海岸国定公園の一部。砂礫からなる東半部は砂堤上に防風保安林のクロマツが植えられ,鳥獣保護区に指定されている。西半部は砂浜で,第2種特別地域の指定を受け,海水浴場が設置されている。背後の狭長な海岸低地帯をJR山陰本線と国道191号が並走する。沿岸流は,満ち潮には反時計回りで深川湾を北西から南西方向へ流れ,引き潮の場合は逆になる。地先は多田の網代でイワシの好漁場であり,古くから湊浦と通浦を除く内海諸浦との間に漁業権をめぐる争いがあったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7193495