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柱島
【はしらじま】


岩国市柱島に属し,安芸灘に浮かぶ柱島群島の主島。面積3.09km(^2)。岩国港・柱島港間を1日3往復の定期船が就航。領家花崗岩類に属する花崗閃緑岩からなる小起伏山地の沈水島で,ほぼ中央に最高点290mの峰ノ岡がそびえ,その周囲を多くの浸食谷が放射状に発達するが,ほぼ高度100m以下は比較的緩傾斜の山麓帯をなし,谷筋は水田,斜面は畑地やミカン園にひらかれているところが多い。沿岸は花崗岩の風化砂からなる砂質海岸がよく発達し,特に北岸の島尻には三舛浜が約1kmにわたって続いており,また南東端の新宮山の小島は砂州で本島に結ばれた陸繋島となり,ここから南端の州鼻にかけて尖角州が延びて約1kmに及ぶ砂浜海岸が発達する。北東岸に臨んで海岸から高度100mまでの山麓斜面に集落が立地する。周辺は瀬戸内海国立公園の一部として,内海の多島海景観にすぐれ,近年海水浴客や遊漁客も増えている。電力は大島郡東和町の小伊保田の海岸から海底送電によって,福良島・長島・続島を経て送られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194103