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蓋井島
【ふたおいじま】


下関市蓋井島に属し,響灘に浮かぶ本州最西端の島。面積2.44km(^2)。1日2往復の定期船が約10kmの対岸吉見漁港から約35分で連絡する。地質は,島の北西部が白亜紀の関門層群に属する硬岩質の礫岩・砂岩・頁岩層からなり,最高点の大山は標高252mで,南西部は大部分が黒雲母花崗岩からなる標高100m前後の丘陵地となり,島の農地のほとんどがここに分布する。海岸線は急傾斜の海食崖を巡らすが,南岸の小湾頭にわずかに低地や砂浜があり,半農半漁の集落が立地する。国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として選択された山ノ神神事は7年ごとに行われるもので,神事記録は寛政8年にさかのぼって保存されている。近年釣り客やキャンプ客が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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