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防予諸島
【ほうよしょとう】


周防大島諸島と愛媛県の忽那諸島などを含め,柳井(やない)市と愛媛県松山市の間の海域に東西に飛石状の島列をなして分布する島嶼群の総称。防予島列ともいう。忽那諸島は,中世には現在の岩国市柱島を加えて忽那七島と称し,戦国末期安芸の小早川氏に滅ぼされるまで伊予の忽那氏の水軍の支配下にあった。島々はほとんどが領家花崗岩や一部安山岩からなる沈水島で平地に乏しいが,階段耕地が発達していて耕地率は高く,早くから果樹などの商品作物の栽培を進め,また海運業や出稼ぎ,海外移民に積極的に進出した。当諸島の北側は安芸灘と斎灘,南側は伊予灘。島嶼間には釣島海峡・クダコ水道・諸島水道など,内海水運の重要な航路が通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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