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美濃ケ浜
【みのがはま】


山口市の南端,秋穂半島の長浜から南へ続く陸繋島の山口港側の海岸。古くは箕尾浜・美能ノ浜と書かれた。7~8世紀頃,2つの島が陸繋島砂州で結ばれ,細長い半島を形成したもので,周辺の洪積台地からは旧石器が出土する。大正14年に縄文遺跡が美濃浜海岸で発見され,さらに古墳時代には遠浅を利用して製塩が行われていたことが,昭和35年の美濃ケ浜遺跡の発掘調査で明らかにされた。「注進案」には,「若宮神社伝に,当社もと岩屋山の内箕尾浜にありしに大地震にて破壊せしを大同元丙戌九月今の地に遷座云々」とある。昭和26年に海水浴場が設置され,夏には周辺地域からの海水浴客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7194647