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六連島
【むつれじま】


下関市六連島に属し,関門海峡の西口に位置する島。面積0.70km(^2)。下関の竹崎港から西へ約5kmの海上にあり,1日4往復の定期船が約20分で連絡している。島は,南北約1.2km・東西0.7kmで,最高点106mの台地状の地形をなし,地質は新第三紀の芦屋層群に属する砂岩層を基盤としてその上に第四紀の玄武岩が覆っている。多孔質で灰黒色の雲母玄武岩の露頭には,黒雲母と黒色角閃石の美しい結晶が含まれており,国天然記念物。彦島を中心とする下関市の工業化・都市化の進展に伴い,本土に近接した六連島の農業は園芸化が進み,平坦な台地はよく耕地化され,冬キャベツや夏ニンジンの特産地として知られる。航路上の要地にあたり,明治4年に洋式灯台が島の北東端に設置された。六連島の東海上は関門港入港船の検疫錨地となっており,島には検疫所や保安部信号所・給油所などの諸施設がある。近年は,特に夏季の釣り客やキャンプ客が多くなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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