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八島
【やしま】


熊毛郡上関町八島に属し,周防(すおう)灘と伊予灘の境に位置する島。面積4.35km(^2)。県最南端の島。上関港から八島港まで約11km,1日2往復の定期船がある。南北に長いひょうたん形の島で,もともと大小3つの島が砂州の発達によって繋がり,1島となったもの。北の2島は古生代の黒雲母縞状片麻岩からなる丘陵であり,八島の主要部をなす南の部分は大島という,大部分が新第三紀の輝石安山岩類からなる山塊で,最高部は屋根状の地形をなし,西山(279.4m)が最高点。北部の小島の砂州からなる小平地は古浦と呼ばれ,土師器・須恵器などの包含層があり,古集落のあった所だが,現在は大島北岸の蛭子浦の海岸低地から山麓傾斜地にかけて102世帯が集中している。農業と牧畜を中心としてきた島で,正月4日に正月飾りを持ち寄って焼き,その火で焼いた餅を牛に食べさせるというネガリの行事がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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