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八代盆地
【やしろぼんち】


県東部の内陸部に広がる周防(すおう)山地内の須々万高原にひらけた盆地。中起伏山地の烏帽子ケ岳(696.6m)の西側にあって,中心部は標高約320mの埋積性谷底平野で,昭和初期までは沼田の多い水田地帯であった。沼田にはナベヅルが避寒のために渡来し,国特別天然記念物に指定されている。その渡来数は,昭和15年の355羽をピークに,最近では60羽台と減少傾向にある。盆地西部の末武川流域の丘陵ではナシ・ブドウの観光農園が多い。無従谷の発達した中位丘陵を東西に走る国道376号沿いには長穂から八代地区にかけて多くのゴルフ場が立地し,烏帽子ケ岳にはハイキングコースや展望台が設置されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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