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石立山
【いしだてやま】


那賀郡木頭(きとう)村と高知県物部村との県境にある山。剣山国定公園の南端に位置する。標高1,707.7m。どこから見てもよく目立つ山である。東は紅葉で有名な高ノ瀬峡,西は高知県別府(べふ)峡谷である。山頂には両県にまたがる祠があり,石立神社といって大山祇命・役の行者を祀る,木頭村北川の八幡神社の飛地境内社である。昔7月19日の祭礼には大勢の人々が登った。山頂はなだらかで,土佐湾や剣山などがよく見える。頂上一帯には石灰岩が多く,断崖や特異な高山植物も見られ,ダケカンバも多い。登山コースは,国道192号の県境,四ツ足堂トンネルの少し東にある山道から登る。日和田集落を通り,杉の植林地を北に登って,稜線に出る。西へ進み岩場を超えると左に避難小屋があり,ここから笹をかき分けて登ると頂上につく。道はよく整備され,約3時間で登れる。ほかに高知県側の別府コース,県境の峠から縦走などのコースもある。また剣山から縦走も可能。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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