一升ケ森
【いっしょうがもり】

主要地方道阿南相生線の阿南市橘町の鵠(くぐい)から新野町へ抜ける東山トンネルの南方にある山。標高173.5m。山名の由来は，口碑によれば昔の大地震による津波によって橘湾一帯が全滅した折，山頂の１升分の土だけが津波の被害を受けなかったことによる。橘湾は入江になって津波の被害を受けやすい。記録に残るものだけでも，宝永４年，嘉永７年などがある。登山道は福井町湊，東山トンネルなどから通じる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7195199