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気延山
【きのべやま】


徳島市と名西(みようざい)郡石井町との境界をなす山。標高212.3m。「阿波志」には,「矢野神山,矢野内谷の西南にあり,万葉集に詠ずる所すなはち此れなり。また気延山と称す。頂に至る六百歩ばかりに祠あり,役小角像を安ず。昔八倉比売神廟,此にあり。後,東麓に移す」とある。天石門別八倉比売神社は延喜式の大社といわれ,藩政期までは杉尾大明神と称していた。この神社のある辺り一帯を昔は矢野の神山と呼んだ。付近は矢野古墳群と呼ばれる古代社会の中心的集落があった地。北西の山麓には野鳥の森がある。約21haの森には野生鳥類の保護施設と観察施設が作られている。主な鳥類95種類,獣類6種が観測されている。登山道は八倉比売神社から通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195864