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行者山
【ぎょうじゃやま】


那賀郡木頭(きとう)村と高知県物部村の県境にある山。標高1,346m。四ツ足峠から海部山脈を縦走する際,最初に越える山である。山頂一帯はクマザサとモミの大木が鬱蒼と茂る原生林に覆われており,展望はきかず,ピークさえはっきりしない。登山の利用度は少ないが,コースは県境の国道195号四ツ足堂トンネル本県寄りから日和田集落へ上り,左折して四ツ足堂峠に出て,県境尾根を南下すれば,約4時間の位置にある。峠のすぐ上には地蔵尊を祀った堂宇が建っている。堂の4本の柱のうち,2本が徳島県側に,他の2本が高知県側にあるため四ツ足堂の名がある。下のトンネル内の県境にも地蔵が祀られている。峠は吹き上げる風が強く,高知県側や南に連なる山々の展望が開ける。高知県側からも尾根に出て山頂に向かうことができる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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