100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

高ノ瀬峡
【こうのせきょう】


那賀川本流の最上流,那賀郡木頭(きとう)村高ノ瀬にあるV字峡谷。比高1,000mを越える急斜面に,古生代二畳紀の石灰岩と凝灰岩の露岩が奇景をつくる。石立山西方の高知県物部村の別府(べふ)峡谷とは対照的な渓谷美を示す。春の新緑,秋の紅葉ともによく,殊に後者がすばらしい。県主催の置県百年記念「とくしま観光百選」ではトップに選ばれた。国道195号から約2kmと近く,上流への道は槍戸(やりど)の谷や雲早トンネルに到達できるようになった。流域は木頭杉の産地。シーズンには地元の保勝会がレストハウスを開く。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195982