100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

権田山
【ごんたやま】


権太山とも書く(木頭村誌)。槍戸川を挟んで一ノ森の南東約5.5kmの地点にあり,那賀郡木沢村と木頭(きとう)村の境界をなす山稜の一部で,独立峰としての山容は明確でない。標高は「木沢村誌」「木頭村誌」ともに1,609mとしているが,現行の地形図では三角点はなく,等高線は1,600mを示している。権田山では1,120mの高さからブナ林帯が形成され,山頂付近になってダケモミ・ハリモミ・ヒメコマツ・オオコゴメカラマツなどの針葉樹,ダケカンバ・シャクナゲの群落などが現れる。樹下にはアワミョウギシダ・フタバラン・イワユキノシタなどが見られる。頂上近くはスズタケも多い。登山道は木頭村の栩谷(とちだに)の中内集落から北方へ川をさかのぼるが,道は途中で切れてしまい,道らしい道はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196084