100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

しがきの丸
【しがきのまる】


那賀郡木沢村にある山。標高1,163.1m。坂州木頭(さかしゆうぎとう)川・沢谷川と,それぞれの支流新居田川,じぞう谷の4つの流れに囲まれる山塊で,高城山から南東方に約3km離れた地点にある。中部山渓県立自然公園のうち。南の山腹にはタヌキノショクダイが自生する。ヒナノシャクジョウ科で石灰岩地の濶葉樹林内に生える多年生の腐生植物で,日本特産の珍稀な植物として,昭和29年に国天然記念物に指定された。地質上は秩父帯に属す。山名の由来は不詳であるが,小字の檻平の一部に「しがき」という地名があり,「しがき」の奥の丸い山の意か。南東の集落沢谷は藩政期の村で,明治22年9か村が合併した時,この村の名を名乗って沢谷村としたように旧沢谷村地方の中心地であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196177