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城王山
【じょうおうさん】


阿波富士とも呼ばれる。讃岐山脈から阿波郡市場町内に枝分かれした尾根に位置する山。標高630m。日開谷川を挟んで伊笠山と対峙する。山頂は日開谷城跡で,現在,城王神社があり,天照皇大神・新田義宗・脇屋義治を祀る。祭神は新田義貞の子(義宗)と弟(義治)で,ともに南朝の忠臣として阿波・伊予で活躍した。頂上の近くに役行者の石像・竜王神を祀る新田池があり,雨乞の行われた広場もある。城王神社は武運の神である。頂上付近は讃岐山脈では珍しく原生林に覆われる。登山道は日開谷を経て城王神社の鳥居近くまで車道が通じ,さらに徒歩10分で頂上に至る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196260