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甚吉森
【じんきちもり】


那賀郡木頭(きとう)村と高知県馬路村との県境にある山。標高1,423.3m。独立峰ではないが,那賀川左岸南方で最も高い。山頂に立つと,北には赤城尾山・石立山や剣山地,南には遠く太平洋も展望できる。ブナ・スズタケの群生があるほか,みごとなスギの天然林も残されている。登山コースは国道195号から南川林道をさかのぼる。大谷橋を渡り宇井ノ内を過ぎ,猪ノ山谷出合近くに車を止める。釣橋を渡ってから頂上を目指せば2時間半で登れる。この登山路は昔,高知へ出稼ぎに行く人が行き来した峠道である。登山口から2kmほど上流に美しい天霧ノ滝がある。また南川の下流には木頭村営の美那川キャンプ場がある。木頭民俗資料館が併設されており,民具・林業関係の資料が多い。夏季にはアメゴ釣り・イカダ遊び・石焼き料理などを楽しむ人が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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