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園瀬川
【そのせがわ】


剣山地東部の旭ケ丸に発して名東(みようどう)郡佐那河内(さなごうち)村を北東流し,徳島市南部で新町川に注ぐ川。延長25.5km,流域面積67.0km(^2)。中流部は横谷となる。平野部では往時徳島市長谷から東流し,現在の冷田(つめた)川あるいはそれに近い流路をとっていたが,藩祖蜂須賀家政の命によって掘られた灌漑用の法華(ほつけ)川に流路を変更した(阿波名勝案内)といわれる。園瀬の名は,かつて存在した金剛光寺の園中に往時の川水が引かれたことに由来するのではないかとの説(名東郡史)がある。上流の佐那河内は御荷鉾(みかぶ)統からなる丘陵地帯が広がり,良質の米と温州ミカンの栽培で県内では著名である。最近ミカンをスダチに転作する動きがみられる。下流の低湿地は昭和30年代より急速に都市化している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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