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大川山
【だいせんざん】


三好郡三野町と香川県琴南町との境界線上にある山。満濃池の南東方約3.5kmの位置にある。標高1,042.9m。讃岐山脈では竜王山に次ぐ。頂上に立派な大川神社がある。頂上から北を眺めると香川県全体が見えるが,南の徳島県側は剣山・三嶺・矢筈山・塩塚峰と山並みのみの展望に限られる。大川神社は雨乞と安産の神として知られ,香川県の神官が常住する。西方尾根の南斜面(本県側)約30haが大平牧場になっており,乳牛が放牧されている。県境は防火帯が切り開かれ,香川県側は自然林がよく保存され,イヌシデ・アオハダ・ウリハダカエデ・エンコウカエデ・エゴノキ・シラキなどの大木が繁茂し,野鳥の楽園となっている。林床にはタンナトリカブト・リンドウ・センブリ・シハイスミレなどが咲く。登山道は三野町の碁要,香川県の満濃池・琴南町中通などから数多い。車道も両県から通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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