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高鉾山
【たかほこやま】


剣山から中津峰山へ延びる主分水界上の山。地形図は旭ケ丸の南方1km余の地点にある標高980mの山のみを高鉾山としている。昔から広義には北峰(現旭ケ丸),本峰(1,031mの無名峰),南峰(現高鉾山)を高鉾山と総称した。現在でも,本峰と南峰を総称し,共に高鉾山と呼ぶ。本峰は勝浦郡上勝町と名西(みようざい)郡神山町の境界上にあり,南峰は上勝町に入る。「阿波志」には「玉鉾峰」と見える。明治22年の市制町村制施行の折に,山名を取って高鉾村(現在の上勝町)が南麓に成立した。旭ケ丸と本峰の間に不動石像などのある峠がある。勝浦と神山を結ぶ峠道である。地質は秩父帯に属す。ツツジの群生が見られ,林床にはニリンソウ・カタクリ・タチツボスミレなどが見られる。登山道は大川原高原まで車道が通じ,旭ケ丸を経由するのが一般的。旭ケ丸・本峰・高鉾山は急な上り・下りを2回繰り返す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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