100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

津志岳
【つしだけ】


津子岳とも書く。美馬郡一宇村にあり,一宇川の支流,明谷川と片川に挟まれてそびえる山。標高1,493.5m。南西は黒笠山に連なり,北東は火伏の神を祀る秋葉山(1,110.3m)に続く。一般的登山コースは村内の久藪からで,約3時間かかる。須貝瀬から車で久藪へ入ると津志岳が威容を見せる。谷の向かい側には杉の大木に囲まれた天日神社(祭神大日孁尊)がある。久藪谷に沿って登ると,伊予の石鎚神社を勧請して祀る石鉄神社がある。北の杉林の中を登り,尾根を西へ進むと津子岳神社の前堂に出る。毎年旧6月28日に祭りがある。ここから自然林をぬって登る。途中にはシャクナゲが多く,頂上近くの岩場にはモミ・ツツジなども見られる。山頂からは樹間を通して黒笠山が望まれる。門屋谷はサンショウウオの生息地であり,不動ノ滝もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196578