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綱附森
【つなつきもり】


天狗塚の南方3km,三嶺の南西方約6.5kmにある山。三好郡東祖谷山(ひがしいややま)村と高知県物部村との県境上に位置する。標高1,643.1m。明治初年は山麓の集落名にちなんで谷道山と呼ばれていた(日本地誌提要)。明治末期から大正期には綱附山といわれた(大日本地誌)。昭和になって,現名で記されるようになった(四国の尾根)。特徴のある山容ではなく,登山の対象にはならなかった。登山者もほとんどなく原生林が残されている。北面はブナを中心とした広葉樹の原生林で,頂上付近はササが繁茂する。県下では珍しいオオヤマレンゲが自生し,ケンザンデンダ・ミヤマウラボシ・クジャクシダ・エビラシダ・チチブホラゴケなどがある。頂上からの眺望に優れる。登山道は躄峠から県境上の山稜を南にたどり,所要時間は約3時間。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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