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天貝山
【てんかいざん】


「木頭村誌」には天海山と書き,天盍山・天介山とも書かれる。那賀郡の木沢村と木頭(きとう)村境の平家平から,南南東へ延びる稜線上の先端に位置する山。木頭村の北東に当たる。標高960.1m。明治44年に山麓の助小学校長竹井豊蔵が山中で二枚貝を発見し,東京大学でシュードモノティス(三畳紀の化石,2億5,000万~2億1,000万年前)と鑑定された。その後,数度にわたる地質調査により,新しい化石が発見された。山は全山に杉の植林が行われている。天貝山から北へ1km弱ずつ離れて標高1,085m,1,157mの無名峰が並び,地元では当山を含めて木頭三笠と呼んでいる。ニホンカモシカの生息地でもある。草木では本県特産種であるアワミョウギシダが自生する。登山道は助(すけ)集落から植林用の山道を利用し,所要時間は約1時間。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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